京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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【ランナー必見!医師が行うマラソン完走の秘訣②】メディカルパーソナルトレーニングの意義

前回お話をしたハーフマラソンに向けて、当院トレーナーの與田と、自身のカラダの状態、挑戦するマラソンコースから私の弱点克服と、その強化をはかる最適なトレーニング方針を考えて日々トレーニングをしています。

まず最初に、與田トレーナーのファシアリリースによるボディコンディショニングから開始し、関節の可動域などの評価、筋力の不均衡など触診してもらいます。今回走るのは「たつの市梅と潮の香マラソン大会/ハーフ(2024.1.28)」です。アップダウンもあり時間制限も含めると、久しぶりにランニングを再開する自分にとっては、なかなかハードルの高い挑戦です。そこで医学的知識から導ける自身のカラダに不足しているビタミンやミネラルについてはサプリメントにて適宜補充し、激しいトレーニングにおいても体調を崩さないよう維持しながら、與田トレーナーには弱点克服と完走を目指した以下のトレーニングメニューを作成してもらいました。もちろんこれは全ての方に当てはまるわけでは無く、その方その方に応じた関節可動域や筋力、医学的には既往歴、現状の栄養状態などを含めた総合的判断のもと、同じコースを走るにしてもカラダの状態や弱点は異るため、それぞれにメニューをご提案します。当院でのメディカルパーソナルトレーニングの強みは、医師が見る視点(ビタミン、ミネラルなどの栄養状態や酸化ストレス等)と與田トレーナーが見る視点を合わせることにより、オーダーメイドの強化メニューを作成できることです。

上記メニューに従い、トレーニングを開始して約3週間が経過しました。まず感じているのは走っている時のカラダの使い方です。與田トレーナーいわく、しばらくランニング運動をしていなかった私のカラダは必要な筋肉の使い方自体を忘れていたため、特に大腿四頭筋が全く使えていなかったようです。確かに私自身も太ももの内側が痩せてきている、運動持久力が落ちた、さらには膝も痛いような日も増えてきた気がすると思っていました。しかしそこに適度なトレーニングにてインプットをいれることで、その動きを神経系が意識し、しっかり使えるようになってきているようです。

当院にこういった仕組みを作ったのには理由があります。例えば「変形性膝関節症」というよく歳をとったら膝が痛くなるといわれるものですが、これも私のように内側広筋と言われる太ももの内側の筋力低下により、外側広筋という外側の力が相対的に強くなり外に引っ張られる結果、O脚となり膝関節に負担が生じ疼痛を惹起するに至ります。こういった変化が起こってからでは、痛みの改善を得ることが難しくなりますので、できるだけ早い段階からその方の状態に応じた運動メニューを組んで継続的に実践していくことで、様々な疾病の予防にも繋がるものと考えています。コロナ禍において社会的にも問題となっている、加齢により心身が老い衰えた状態をいうフレイルを予防するという観点でも意義のあることと考えています。

水素吸入+ファシア施術

現状のカラダの状態把握と弱点の発見、それをカバーするための強化メニューを設定し、通院を継続されずとも日常生活のなかで実践いただければ、十分な意義があると思います。また、トレーナーの與田は様々なアスリートも診てきた経験もございますので、スポーツを楽しみたい方や、今回の私のように何かにチャレンジしようと思っておられる方など、ぜひ一度お問い合わせいただければ幸いです。

追伸:現在1km 6分ペースで10kmを問題なく走れるようになってきましたが、坂道の克服はまだまだです。與田トレーナーにはロングランの後など経時的にカラダをメンテナンスしてもらい、トレーニングメニューの修正案も出て来ましたので、引き続き完走目指しトレーニングを継続していきます。

https://kyoto.krg.or.jp/prevention/hydrogen/(水素吸入療法)

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