京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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心身を活性化!栄養素があなたの体に与える影響

当院では、保険診療において実施が難しい様々な検査や治療介入をしております。血液検査はもちろん、カラダで何が起きているかを調べるバイオロジカル検査など、結果を踏まえて「栄養療法」と言うアプローチもしています。

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本内容はKBSラジオ「さらピン!キョウト」内コーナー「Dr.村西の健康ライフミーティング」内にて 本院院長・村西寛実がお話しした内容をコラムとして掲載しております。

「さらピン!キョウト」番組サイトhttps://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/sara/

コラム内容のラジオ録音  (配信まで今しばらくお待ちくださいませ。)

◆食事や栄養分を見直すには

何らかの体調不良がある場合には、食事や栄養分を見直す良い機会になると思います。まず栄養を取っているという事を細かく見ていくと、私たちが食べたものは咀嚼によって噛み砕かれ、消化管から分泌される消化酵素で分解されます。胃の中では強力な酸性の胃酸で消化・消毒され、その後小腸で各種栄養素が吸収され、大腸で水分電解質などが吸収されて便が形成されていくというのが大まかな流れです。毎日普通に食べていても、ファストフードのようなものや外食、あるいは自宅で作る場合でも炭水化物中心の食事だと、そもそも摂取しているビタミンやミネラルは完全に欠乏しています。またそういったものを食べられている方に限って、急いで食べていることが多い傾向です。あまり噛んでいないと消化不十分のものが腸内に届き、吸収がさらに悪くなるという悪循環になります。私自身もかき込んで急いで食べる癖がどうしても抜けませんが、栄養をしっかり吸収して腸内環境を良くしていくためには、よく噛むということは重要です。

◆ミネラルの過不足を調べる

自分はどのビタミンやミネラルが不足しているかを調べるには、人間ドックや検診、一般的な採血ではチェックしないような項目を調べます。当院では手のひらにレーザースキャンを当ててミネラルの過不足を調べる検査、場合によっては海外の検査機関に提出する尿検査をして自覚症状としては捉えることができない、ビタミンやミネラル等の過不足を捉え、補充することでカラダを健康へと向けていくアプローチをしています。ただやみくもに食事を変えてみたりサプリメントを摂ったりしてみても、それが良いのか、カラダはどう変化しているのかを捉えて、その方向付けやフィードバックをかけることができればと思っています。

◆健康を維持、予防するには

疾患を治療することと健康を維持して病気を未然に防いでいくことというのは、アプローチが根本的に違うように考えています。疾患を治療する場合には主に医薬品を使っていくことが妥当と思います。対して健康を維持して予防をしていくには、細胞がしっかりと働いてくれるための酸化ストレスをコントロールすること、栄養素と自律神経の働きを整えることに尽きるのではと思います。様々な方の検査をして、ビタミンDが不足欠乏している人は非常に多いですし、エネルギーを出すために重要なビタミンB群も、女性は不足していることが非常に多い印象です。月経のある女性では数値的に貧血にはなっていなくても潜在的に鉄が不足しているケース(隠れ貧血)も非常に多く、検診や通常の採血のみでは分からないものの、それらがカラダの不調の一因になっていることもあります。ビタミンやミネラルの不足が日常生活に多大な影響を与えることは余程の状態にならない限り無いために、それらの不足・欠乏状態が続いて、体調不良に気づいたときにはかなり悪くなっているということが良く起こります。ですから体調が大きく崩れる前に細胞がしっかりと働いてくれる環境をお膳立てできるように、種々のビタミンやミネラルが自分のカラダで足りているのかというのを調べたうえで、その結果に応じて食事をしっかりと変えていくなり、サプリメントで補充をしていくなり対策を打っておくことが健康的な毎日を送るための一つのアプローチとなると考えています。

◆カラダに良いとされる食材『ひじき』

レーザースキャンで調べる検査結果で多い傾向としてカルシウムは良く摂取できているが、マグネシウムというエネルギーを作る骨の形成にも必要なミネラルが不足していることが多い印象にあります。マグネシウムを多く含んでいるひじき、ひじき以外にもわかめとか海苔、あおさとか海藻類には多いです。皆さんも食事には積極的に取り入れてもらえると良いかと思います。

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