京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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アンチエイジングキレーション治療

キレーション治療とは?

キレート剤を用いて組織中に存在する重金属を、腎臓や肝臓から体外へ排泄する治療です。
キレート剤には経口剤や座薬などありますが、主流となっているのは点滴です。

キレーション=‘爪’を意味するギリシャ語(重金属を爪でつかむ様子)

体内に過剰蓄積した重金属により、過剰なROS(活性酸素種)の蓄積が進むと様々なメカニズムに細胞障害を引き起こしカラダの不調へと繋がります。

現代社会において各種の重金属への暴露を避けて通ることは難しいと考えられます。一方で過剰に蓄積した重金属は各臓器への負荷となっており、カラダの不調やひいては疾患へと繋がっていく可能性があります。なかなか良くならないお身体の不調に対するアプローチの一つとして、このキレーション治療を実施し経過を追跡することもご提案しています。

対象とする患者様

  • 心筋梗塞後や脳梗塞後の再発予防
  • ABI検査(動脈硬化の指標)において異常値のある方
  • 生活習慣病をお持ちで1次予防を図りたい方
  • アンチエイジング目的の方

期待される効果

  • 動脈硬化性疾患の予防と治療
  • 有害金属の排泄促進
  • フリーラジカルの産生を抑制
  • 細胞代謝の正常化
  • ホルモン分泌異常の改善
  • 発ガン抑制
  • 健康長寿のためのサポート

重金属を腎臓や肝臓から体外へ排出する治療のため、事前に詳細な問診を致します。血液検査など複数の検査を行い、腎臓や肝臓の機能が低下されている場合には、治療の適応は慎重に考える必要があります。

キレーション治療のエビデンス

キレーション治療は歴史のある治療法として、様々な症例報告から臨床研究まで報告があり、「TACT研究」という臨床研究ではキレーション治療の意義が証明されています。症例は1708例、急性心筋梗塞発症後6週間以上経過した50歳以上の患者を対象にしており、特に糖尿病患者においては死亡率が43%、心筋梗塞発症率が50%も減少していたことが判明しています。キレーション治療の意義については統計学的にも有意であるという結果から、急性心筋梗塞発症後に薬剤による介入や心臓リハビリテーションに加えてキレーション治療を導入し継続いただくことを提案しています。

有害重金属がどの程度体内に蓄積しているかを評価する検査、また腎臓機能が悪い方などは、キレーション治療によってその機能が悪化する場合もあるため血液検査を行います。

  • 1 オリゴスキャン
  • 2 血液検査
  • 3 DMSA負荷による尿中誘発試験

①オリゴスキャンとは?

組織や血管壁に沈着している有害ミネラル14元素と、必須ミネラル+参考ミネラル20元素を非侵襲・迅速に測定する画期的なシステムです。手のひらを吸光光度法によりスキャンする事で短時間で計測できるため、治療前、その後の経過のフォローに用います。

計測可能な有害重金属とミネラルの一覧

③DMSA負荷による尿中誘発試験(キレーション治療前の効果判定)

DMSA(キレーション治療薬)を内服してもらい、実際に尿の中に排泄された有害金属を計測する検査です。一定期間のキレーション治療の後、この検査を実施し有害重金属が体外へ排泄されたことを確認することができます。

リスク・副作用

まれに、点滴後の疲労感、脱力感、頭痛、しびれ、味覚異常などの症状が出る場合があります。こうした症状は、キレーション治療を始めて3~5回経過すると消失する傾向です。

未承認医薬品であることの明示、入手経路等の明示

本治療に用いる製剤は、原産国はアメリカです。本製剤は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

国内の承認医薬品等の有無の明示

本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

諸外国における安全性等に係る情報の明示

治療の流れ

STEP-1 カウンセリング・問診医師が状態を診断し説明

STEP-2 点滴1回90分程度
※点滴量、時間はお身体の状態により異なります
※治療頻度等については医師とご相談ください

STEP-3 治療効果の評価検査の結果等参考にその後継続可能な治療を提案します。

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