京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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エピジェネティッククロック

アンチエイジング医療の提供を目指している医師にとってもはや常識ともなってきているのがこのエピジェネティッククロックという概念です。当院ではその検査を近々導入予定にしており、今回はその話を簡単にします。

自分自身は心臓の専門医としてキャリアを積み重ねてきて、現在は病気を治すというよりも病気を未然に予防していくことを目指しています。当クリニックにてアンチエイジング医療を開始した際に、効果があると言われている成分が無数にあり結局はどの点滴が、どのサプリメントが良いのか?というのが正直な意見でした。そして現在は、そういった成分だけではなく食事や運動といった基本的なことがベースにあってこそアンチエイジングは達成されるものとの考えに至っています。だからこそ、健康寿命に包括的アプローチをしていくために、クリニック併設のパーソナルジムを立ち上げました。アンチエイジングを目指されている方々は既往歴も無く、普段は元気にお過ごしであることが多いです。加齢や細胞老化は酸化、糖化、炎症によって進行すると考えられていますが、当院でアンチエイジングアプローチをされている方々においては、妥当性を検証するため酸化ストレスや抗酸化力の程度を調べ、高感度CRPというカラダの微々たる炎症をアンチエイジングの指標として検査し、それらパラメータの変動にて抗加齢が達成できているのか否かを予測しています。

一方でエピジェネティッククロックとはDNAのメチル化のレベルによって予測される生物学的な年齢を計測することを意味しています。言葉が難しいので噛み砕きますと、暦上で1歳年齢が上がったときにカラダとして何歳上がっているのかということです。1歳年齢が上がったときにカラダとしては0.5歳しか上がっていないと仮定すると、その方は老化の進行速度が遅いと言えます。逆に1.5歳上がっている方は、老化の速度が上昇しておりそのままであれば疾患リスクが年々高くなっていくと言え、食事、運動習慣、サプリメントや点滴、現状の何かを変えていく必要があると判断できます。そしてこの指標を継続的に追跡していくことでその期間に実施されたアプローチの妥当性を検証することができると捉えています。

この生物学的年齢が各種疾患や生命予後と相関性があるということはすでに報告されており、酸化、糖化、炎症などの指標と異なり直接的に加齢の状況を調べることができるため非常に有用であると思っています。当クリニックでもこの指標を調べ継続的にフォローしていくことで、アンチエイジング介入の妥当性を検証する非常に重要な指標となるだろうと考え、現在自分自身の検査を提出していますのでまたコラムにて報告したいと思います。

追伸:初めてのハーフマラソンに向けて準備を始めて2か月が経過しました。仕事の合間を見て適切なメソッドでのパーソナルトレーニングと栄養療法、リカバリーでの水素吸入を利用して進めています。つい先日、初めて18km走りましたが最後の方は足が棒のようになりました・・・。その結果を受けて練習メニューも変わり、大会に向けて頑張っていますので次回コラムに上げたいと思います。フルマラソンやハーフマラソンでも速いスピードで走っている人は凄いなと率直に思いますが、一方で高強度の運動は酸化ストレスが大量に発生しているものと言えます。だからこそカラダを評価して適切なマネージメントを実施していかなければ故障はもちろんのこと、かえって加齢の進行にも繋がるように考えています。様々なデータや意見がありますがアンチエイジングという観点ではやはりウォーキングに軍配が上がるのではないかなと自分自身は思います。

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