京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

TOP > コラム > 【ランナー必見!医師が行うマラソン完走の秘訣①】酸化ストレス測定でケガの回避

【ランナー必見!医師が行うマラソン完走の秘訣①】酸化ストレス測定でケガの回避

これから数回にわたり、私自身が2024.1.28にチャレンジする兵庫県たつの市で開催されるハーフマラソンに向けての現状についてお伝えします。京都マラソンを走られるランナーの皆様方も、自分自身がしているアプローチがどうなのか?一般的なジムやパーソナルトレーニングではアプローチが難しい、自身のカラダの現状確認やトレーニングメニューの設定など更なる高みを目指すため、当院で医療的な視点を含めたメディカルパーソナルトレーニングに一度ご相談をいただければと思います。

◆3年前

私自身スポーツが好きで長い間定期的に走っておりましたが、第二子が生まれてからは仕事と家族との時間でしばらく走るのを辞めていました。当時からアンチエイジングを心がけ過剰な活性酸素を溜めないよう、ガムシャラに走ることはせず、多くの人たちに追い抜かれながらも、自分のペースを意識して有酸素運動を維持できるギリギリのペース(嫌気性代謝閾値:ATと呼びます)で走っていました。今回、走ることを再開しましたが、モチベーションの維持が難しいため、近所のパパ友とお互いに初めてのハーフマラソンに出ることを決意しました。自分の体感的には走らなくなってから太ももの筋力がだいぶ落ちたな、地下鉄の階段上るのもしんどいなと自覚はありました。子供と遊んでいても徐々に体力の差が縮まってきたなと。まずは自分自身のカラダを見直すため、当院でのメディカルアプローチを様々に駆使しながら、大会まで3か月という期間でしっかりと準備を進めていきます。

◆現在トレーニング中

そこで今回のテーマ「マラソンと酸化ストレス」について。有酸素運動のランニングは活性酸素の産生を抑制し、活性酸素に対する抵抗力を高めるとされていますが、マラソンではセクション毎の制限時間などもあり完走を目指すとなるとそういうわけにもいきません。以前私自身がどんな人に追い抜かれても嫌気性代謝閾値を意識して走っていた分には活性酸素の過剰蓄積(酸化ストレス)への抵抗性を高めるのに効果的であったでしょうが、頑張って頑張って過酷な状況で走るとなると走ったのちには過剰な活性酸素の蓄積(酸化ストレス)に至ります。

競技者やアスリートにおけるコンディションや疲労・ケガの指標としてこの活性酸素には数多くの報告*があり、それを目安にコンディションを客観的に把握しておくことでオーバートレーニングを避ける、あるいは何らかの酸化ストレス軽減のアプローチを加えていく参考になると考えます。もちろんマラソンのみならず、普段の生活における酸化ストレスの指標として生活(食事・運動)をコントロールしていくこと、あるいは適切なアンチエイジングのアプローチを継続することで疾患予防にも繋がっていくと考えています。

水素吸入にて酸化ストレスの
コントロールを実施

今回、初めてのハーフマラソンに向けて種々のトレーニングとアプローチを開始しています。活性酸素値なども客観的指標として用い、リカバリーには水素吸入を行い、激しいトレーニング後に蓄積する活性酸素除去に努めています。

次回コラムでは、当院にてボディコンディショニングやファシアリリース(筋膜リリース)、メディカルパーソナルトレーニング施設担当の與田によるカラダの評価および今回のハーフマラソンコースの解析から導き出せるトレーニングプログラムを紹介します。

杉浦弘一・赤間高雄 : 球技における競技会に向けたトレーニング時の酸化ストレスの変動

酸化ストレス指標を用いた競技選手のコンディション評価に関する研究

運動と酸化ストレス―活性酸素と 抗酸化防御のバランスの重要性―

下記は2022年当院において実施した水素吸入前後での酸化ストレスや抗酸化力変動の結果の一部。他症例においても酸化ストレス軽減と抗酸化力の向上を認めています。特にトレーニング強度を上げている時には、コンディションの客観的把握のため当院にて採血で酸化ストレス/抗酸化力をすぐに計測ができます。運動されていない方においても、生活習慣病などの疾病予防の一つの指標にもなりますので定期的にチェックいただき、日常生活を見直してみる一つのきっかけにしてもらえればと思います。

◆水素吸入前
◆水素吸入後

TOP