京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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血液中をグルグル回る癌細胞

現在癌治療中、あるいは癌との闘病を終えて寛解され半年あるいは1年毎で検査を受けているという方も多くおられるかと思います。今日は再発予防のための一つの指標として、血液中を循環している癌細胞、血中循環癌細胞について簡単にお話をしたいと思います。

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本内容はKBSラジオ「さらピン!キョウト」内コーナー「Dr.村西の健康ライフミーティング」内にて 本院院長・村西寛実がお話しした内容をコラムとして掲載しております。

「さらピン!キョウト」番組サイトhttps://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/sara/

コラム内容のラジオ録音

▶癌のリスクジャッジ

癌治療において肉体的なことは勿論のこと、精神的な部分での負担というのは非常に大きいものがあります。寛解される、されないに関わらず、ご自身の命や周囲の大切な方々との関係と真剣に向き合う必要があるわけです。本当の意味で患者様の苦痛を完全に理解するというのは難しいことですが、それでも患者様の治療、その肉体的精神的に辛い局面に伴走するため、それぞれの医療者がおかれている立場で日々仕事をしています。寛解されたとしても次は再発との闘いです。当院のスタッフのなかにもいわゆる癌サバイバーの方がおり再発のリスク、不安と戦っています。診察でCT検査等々を受けて、今回問題なかった、次は半年後、その検査も問題なかった、次は1年後というそんなカタチです。そんな中で、ご自身のカラダを客観的に捉えて何かできることをやっていくための一つの指標として、血中循環癌細胞のお話を知っておいてもらっても良いかなと思っています。

▶再発予防~生活習慣の見直し~

今回は、ある患者様がおっしゃったお話をさせて頂こうと思います。その方はstage-4のとある癌で、当院には自由診療の治療を希望されてお越しになりました。拝見したところ、標準治療の方が妥当であると判断したうえで、当院では標準治療をサポートするアプローチをさせて頂き、最終的には完全寛解に至り、現在は再発予防で通院頂いています。その方が仰っておられたのは、毎回検査の結果を聞くのが不安であるということや、「好きなことして好きなもの食べて過ごしてください」と病院では言われるけれども、そもそも癌に自分がなった時点で生活習慣の何かが悪さをしていた可能性が高いので、そのままだと再発リスクも高いと思っているということでした。確かにその通りですよね。その方はこの血中循環癌細胞を調べて、再発リスクの一つの指標として食事や運動も含めた再発予防のアプローチを継続されています。

▶再発予防~血中循環癌細胞を調べる~

この血液中の癌細胞の存在と生存率や再発率との関係性というのは以前から報告はたくさんあります。2004年の時点で乳癌の患者を対象にした血中循環癌細胞の臨床報告がありまして、血中循環癌細胞の数が少ないほど、生存率などの臨床的な経過の結果が良かったというものです。その後も報告は様々あり、結腸直腸癌(大腸癌)や前立腺癌についても血液中の癌細胞の数が少ないほど臨床的な経過が良かったと報告されています。その他の癌においても報告がありますので、当院ではこの血液中の癌細胞を調べる検査を再発予防の1歩目としてご提案することはよくあります。ただ、患者様によってはその結果を知ることもまた怖いというところもあり、しっかりとご希望をお伺いしながらさせて頂いています。

https://kyoto.krg.or.jp/screening/ctc/(CTC検査)

▶再発予防~有酸素運動~

完全に病巣を取り切った手術後の抗癌剤も再発予防、転移予防としてこの血液中の癌細胞を減少させるという意味もあってなされますが、一方で抗癌剤によってどうしても自己の免疫機能は低下しますので、その辺りに何かアプローチを補完的に使用しておくというのは妥当ではなかろうかと捉えています。補完的なものというと点滴やサプリメントなど思い浮かべる方も多いかもしれませんが、有酸素運動が血中循環癌細胞を減少させるという報告もありますので、コストを掛けずにとにかく歩いて頂くというだけでも十分な再発予防の一つになると言う風に考えています。

◆カラダに良いとされる食材『レタス』

ゴールデンウィークには家族で瀬戸内海の島に帰省しようと思っているのですが、そこでは畑でレタスも作っています。旬のレタスですが、ご存じの通り食物繊維豊富で腸内細菌への好影響があるのと同時に酸化を抑えるビタミン群も入っているのでぜひ旬のものを取って欲しいと思います、私も畑から取って食べてみようと思います。

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