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自律神経の乱れを症状①

4月になり新しい学校や職場、違った環境でスタートされた方も多いかもしれません。人生頑張ることは重要ですが、チカラを抜くことも同じくらい重要です。今回は自律神経のお話をしようと思いますが、「自律神経」というと皆様どのようなイメージをお持ちでしょうか?

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本内容はKBSラジオ「さらピン!キョウト」内コーナー「Dr.村西の健康ライフミーティング」内にて 本院院長・村西寛実がお話しした内容をコラムとして掲載しております。

「さらピン!キョウト」番組サイトhttps://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/sara/

コラム内容のラジオ録音   

◆ そもそも自立神経とは? 

自律神経の役割はただ一つ「カラダを構成している内臓や血管などの働きを休むこと無く管理・調整する」ことです。例えば、私たちの心臓は自分で考えなくても勝手に動いています。階段を上ると心臓は早く打ちますし、寒いところへ行っても体温は基本的には維持される、そのような具合で365日24時間カラダを調整し続けています。その調整において重要な役目を担っているのが①交感神経、②副交感神経という2つの神経です。交感神経はカラダを興奮させる神経(アクセルの役割)、副交感神経はリラックスさせる神経(ブレーキの役割)と考えてもらえると良いかもしれません。この2つが絶妙にバランスを取りながらカラダのコンディションをキープしています。

◆交感神経と副交感神経の「バランス」が大切

交感神経と副交感神経はシーソーの様な関係になっており、カラダの置かれている状況によってそのバランスは刻々と変化します。例えば、運動する時とかプレゼンする、あるいはラジオ生放送で喋るみたいな時は、交感神経がバランスとしては強く出ますので、心臓が早く打つとか呼吸の回数が上がるとか、あるいは消化管の動きを抑制する(運動の最中にお腹空く人いないですよね?)とか、そのような方向に動きます。つまり、興奮したり緊張したり、ストレスを感じる、あるいは不安になるなどの状況になると交感神経が優位となります。

一方で副交感神経は、例えば美味しいものを食べている時とかストレッチとかマッサージを受けて気持ち良いなと感じている時、あるいは晴れた日に桜見ながらボーっとしている時、眠っている時などなど、カラダがリラックスしているときに強く出ます。

◆交感神経と副交感神経のバランスがポイント

 リラックスさせる副交感神経が強い方が体に良さそうな感じがしますが、そういうわけでも無く、交感神経と副交感神経のバランスをいかに上手くキープするかというのが実は必要です。このバランスを完全に崩してしまった状態がいわゆる「自律神経失調症」です。ストレスの多い現代社会では、交感神経が強く出過ぎたせいで動悸や息苦しさ、疲労感などの症状が出ることがあります。しかしカラダは興奮している状況が続くので、しんどいなと思いながらも意外にこの段階では体調も維持されています。ただ、それが続くと刺激され続けた交感神経が摩耗して、相対的に副交感神経が優位になり、何となく怠い・なんかやる気が出ずに眠たいな、という感じになります。今度、副交感神経も摩耗してくると睡眠不足の状態に陥ります。そういった自律神経のバランス状態によって、取るアプローチも異なってくるだろうと考えています。

◆自律神経の乱れの原因 ~五月病~

今日のテーマの「新生活と自律神経」その代表格が、医学的に正確な病名ではありませんがよく言われる「五月病」です。4月からの環境変化で頑張って交感神経を摩耗させたところでゴールデンウィークに突入し、一気にチカラが抜けて副交感神経優位となることで、発症すると考えられています。だるくて意欲がわかず、胃痛や腰痛、頭痛などなど典型的な自律神経失調症の症状が出て、病院で診察を受けても異常が見られないといった場合がほとんどです。私もどちらかというと無理してでも働く性質を持っていると自覚はしていますので、いろんな手を使って自律神経のバランスを調整する工夫をしています。自律神経のバランスの診断とか事前の対処方法などその辺りは次回のコラムにてご紹介させて頂きます。

◆カラダに良いとされる食材『緑茶』

明確なエビデンスは無いですが何より温かい緑茶は落ち着きますよね。緑茶にはカフェインも入っている一方で、テアニンという副交感神経を優位にする物質も入っていてストレス軽減・疲労回復などの効果も期待されています。様々な意見がありますが、緑茶を飲んでホッとする場合は日常生活に組み込んで頂くと良いのではないかなと思います。

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