京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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水素と活性酸素と私

最近、なんだか疲れていませんか?ストレスを感じていませんか?睡眠の質落ちていませんか?お肌の調子はいかがですか?日々、様々な悩みをお持ちかと思いますが、もしかするとそれらを水素吸入が良い方向に導いてくれるかもしれません。

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本内容はKBSラジオ「ま~ぶる 竹内弘一のズキューン」内コーナー「Dr.村西の健康ランチミーティング」内にて本院院長・村西寛実がお話しした内容をコラムとして掲載しております。

「ま~ぶる 竹内弘一のズキューン」番組サイト

https://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/take/

コラム内容のラジオ録音

◆細胞を元気にすることで、元気なカラダへ

上記の状態であるということは、簡単に言うとカラダの細胞が傷ついているということです。人間のカラダは約60兆個の細胞から成り立っており、1日6000億個の細胞が複製されて入れ替わります。つまり、明日に良い細胞をつないでいくためには、細胞を元気にすることが大切です。そして、そのためには“活性酸素の過剰な蓄積を回避すること”が重要です。

◆活性酸素とはなにか

細胞のなかには、エネルギー生産工場となるミトコンドリアが存在します。つまり、ミトンコドリアがないとエネルギーを作り出せず生きていくことができません。しかし、生産過程ではカラダにとって不必要となる、いわばごみのようなものが同時に生産されます。それが“活性酸素”です。人間がエネルギーを使って生きている限り活性酸素の発生は避けては通ることができません。その活性酸素を減らすためのシステムがカラダの中にありますが、その蓄積が過剰になると“酸化ストレス”という状態となり細胞自体を痛めてしまい、癌、生活習慣病、脳卒中、心筋梗塞や認知症など、様々な疾患の原因になると考えられています。そこで、酸化ストレス状態を避ける方法を2つお伝えします。

◆①活性酸素の蓄積を回避するために“生活の質を改善”

ストレスフルな現代においては、活性酸素の蓄積を加速させる要因が溢れています。偏った食事や、食品添加物・保存料、睡眠不足などの不規則な生活、メンタルストレス、運動不足などです。つまり、1つ目の方法とは、これらに注意しながら生活を改善することで、過剰な蓄積を回避することです。無理のない範囲で日々の生活を見直すということは、元気な細胞を作り出すという点においてもとても重要です。

◆②活性酸素の蓄積を回避するために“水素を吸入する”

実は水素が活性酸素を除去し、睡眠の質の向上、筋肉疲労の軽減などの作用を及ぼします。以前、水素水をよく耳にされたかと思います。当時はこの水素に対して、十分な根拠が乏しい印象でした。近年では海外からもその効果を示す論文が多く発表されており、水素吸入をすることでリラックスする方向へ脳波が変化することや、自律神経の調整作用、免疫力の向上など、様々な効果も期待できると報告されています。また、抗がん剤や放射線治療の副作用軽減にも使用されています。私(院長)自身も水素吸入をしていますが、ランニング後の疲労回復が早いこと、睡眠の質が向上し集中力が増したように感じています。そして、実は海外ではコロナウイルス感染症の治療に水素吸入が用いられており、一定の効果が確認され数多くの論文も発表されていますので、今後は日本においても使用されるようになっていくかもしれません。

https://kyoto.krg.or.jp/prevention/hydrogen/(水素吸入療法)

◆活性酸素の蓄積を軽減させる食材は『紅鮭』

“活性酸素”を抑えて“酸化ストレス”に対抗する物質を“抗酸化物質”といいます。レスベラトロールと言われる赤ワインで有名なポリフェノールや、鮭に含まれるアスタキサンチンという成分も抗酸化物質の一つです。特に、アスタキサンチンは抗酸化力が高いと言われています。エビ、カニ、キンメダイやいくらなどの赤い海産物にも多く含まれていますし、特に紅鮭はホイル蒸しにするなど調理もしやすいかと思います。また、いくらにもアスタキサンチンは含まれていますのでお勧めです。

尚、「Dr.村西の健康ランチミーティング」は4月の番組改変に伴い、新番組「さらピン!キョウト」内のコーナーとして「Dr.村西の健康ライフミーティング」としてリニューアル予定です。ご期待ください。

KBSラジオ 第二・第四火曜日16:10頃~放送予定

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