GW中に注意しておくべきこと
もう少しでGW(ゴールデンウィーク)を迎えますが、皆さんはどんなご予定でしょうか?ご自宅でゆっくりされる方もいらっしゃれば、遠くへお出かけされる方もいらっしゃるかと思います。
今日はGW期間中に長距離移動をされる方々へ向けた、注意しておいて欲しいことをお伝えしていきます。
1. 長時間移動が引き起こすリスク
長時間のフライトや車での移動は体にさまざまな影響を与えており、特に座りっぱなしになることで、血液停滞や筋肉のこわばりが起こりやすくなります。これが進行すると「エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)」のリスクが高まり、最悪の場合、肺塞栓症に繋がることがあります。
震災の際に、自動車内で寝泊まりされていたことから、この疾患が多発したことは記憶に新しいかもしれません。
2. エコノミークラス症候群とは?
エコノミークラス症候群は長時間座ったままで足の血流が停滞し、血栓(血の塊)ができやすくなる状態を指します。
特に飛行機や長距離バスでの移動時に見られることが多く、座席が狭くて足を自由に動かせない場合にはリスクが高まります。
3. エコノミークラス症候群予防法
●こまめなストレッチ
座ったままでもできる簡単なストレッチを取り入れましょう。
例えば、足首を回したり膝を曲げて伸ばしたりすることで血液停滞を予防できます。1時間に1回は軽く立ち上がって歩き回ることが理想的とされています。
●圧迫ソックスの着用
血液の流れを補助する圧迫ソックスを履くことで、血栓予防になります (薬局等で弾性ソックスといった感じで販売しています)。特に足がむくみやすい方にはお勧めしており、病院で入院中にはベッド上で安静にしていることが多いため、予防的に履くことが多いです。
●足を高くして休憩
足を少し高くして休憩することで、重力を利用して血液循環を改善させます。
長時間座っている場合は、足を延ばせる場所を見つけて足元にバッグやクッションを置くのも一つの方法となります
(行儀は悪いですが・・・)。
4. 水分補給の重要性
移動中は乾燥しやすく、水分補給が不足しがちです。特に楽しい休暇で、朝からビールを飲んでみたいな方もいらっしゃるかと思いますが、脱水状態になると血液の粘度が増し、血栓はできやすくなります。
水分をこまめに摂取しておくことが重要となります。
楽しい休暇です、朝からアルコールを飲んで家族や友人と楽しく遠くまで旅行という方も多くいらっしゃるかと思います。
ぜひ、その楽しい旅行が悪い思い出にならないよう今日お伝えしたようなことを念頭に置いて頂き、予防対策を講じてGWを楽しんで貰えたらと思います。
