京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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季節の変わり目に向けて免疫にはご注意を

 春から夏へと移行する4~5月は気温や湿度の変化が激しく、自律神経の乱れや免疫力の低下が起こりやすい時期と言えます。特に多忙なライフスタイルを送る方々にとっては体調管理がパフォーマンスを左右する重要な要素となってきます。
 そこで今回はそんな話ができれば、と思います。

●なぜ4~5月は免疫力が低下しやすいのか?
 春先から夏にかけての気温差は大きく、体温調節機能が揺さぶられることで自律神経に負担がかかります。生活面においては、環境変化によるストレスが生じやすい状況にあります。
 新年度やゴールデンウィークの影響で生活リズムが変わり、精神的肉体的ストレスが免疫機能を低下させる要因となります。
 また紫外線量が急激に増加し、細胞の酸化が進みやすいことで免疫力が低下する可能性があります。

●免疫力を向上させる3つのアプローチ
 1. 免疫力を底上げする「高濃度ビタミンC+ビタミンDや亜鉛のサプリメント」
 ビタミンCは強力な抗酸化作用を持っており免疫細胞の活性化に重要な役割を果たします。また、ビタミンDや亜鉛は免疫応答を調節しており感染症リスクを低減すると報告されています。
 特にビタミンCについては、点滴療法(高濃度ビタミンC点滴)を用いることで経口摂取では得られない、高濃度の栄養素を効率よく吸収することが可能です。
・ 期待できる効果
 ✔ 免疫細胞(ナチュラルキラー細胞、T細胞)の活性化
 ✔ 抗酸化作用による細胞の保護
 ✔ 風邪や感染症予防、疲労回復

 2. 内側からの免疫サポート「厳選サプリメント
 ✔ 亜鉛サプリメント:免疫細胞の生成をサポートし、ウイルスへの抵抗力を強化
 ✔ビタミンDサプリメント:免疫細胞の活性化に必須。日照時間が不足する方に特におすすめ。
 ✔ 乳酸菌(プロバイオティクス、バイオジェニクス):腸内環境を整え、免疫機能を向上させる。

 3. 免疫機能を数値で可視化「免疫機能検査」
 自身の免疫状態を正確に把握することが、最適化への対策の第一歩と考えています。
 ・当院で実施している検査例

  1. 免疫機能検査(ヘルパーT細胞、ナチュラルキラー細胞などの活性測定)
    →免疫細胞の働きを数値化し、低下している場合は早期対策。
  1. 遅延型フードアレルギー検査腸内フローラ検査
    →腸内の善玉菌・悪玉菌のバランスを分析し、腸内環境の見直しを実施する。
  1. 酸化ストレス測定
    →活性酸素(酸化ストレス)の影響をチェックし、抗酸化アプローチの必要性を検討していく。

 上記の検査を症状や状態に応じてですが、3~6ヶ月毎の定期フォローを行うことで免疫の変化をモニタリングしていくことが、カラダ最適化への道だと考えています。
 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですが、適切な栄養補給とデータに基づく管理を行うことで、最適な状態を維持して健康的に乗り越えることができます。
 当クリニックでは、各種検査結果や状態に応じて最適なアプローチをご提案し、一緒にアプローチすることを考えておりますのでぜひお気軽にご相談ください。

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