京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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「やる気が出ない」「疲れが取れない」…それって?

実は5月病ではなく副腎疲労かも。

 新年度の忙しさが落ち着き、連休も終わった5月。しかし、「なにか気分が沈む」「朝から疲れている」「寝ても疲れが全く取れない」など…そんな不調を感じていませんか?
 毎年この時期に見られる“5月病”。これは実は、一時的な気分の落ち込みや倦怠感にとどまらず、ストレスにさらされ続けた体の“副腎”が疲れているサインかもしれません。

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■副腎ってどんな臓器?
 副腎は、腎臓の上に存在している小さな臓器です。ここから分泌される「コルチゾール」というホルモンが、ストレスと戦うための指令を日々日々出して僕らは日常を生きています。
 つまり、コルチゾールは心身のバランスを保つためにとても重要なホルモンなのです。

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慢性疲労や5月病の裏に、副腎疲労があるかも?

 強いストレスや睡眠不足、過度な労働、環境の変化が続くと、副腎はフル稼働してコルチゾールを出し続けます。
これが長く続くと副腎が疲弊しコルチゾールの分泌が乱れ、「副腎疲労」と呼ばれる状態になることがあります(*副腎疲労は正確には医学用語ではありません)。
 この状態になると以下のような不調が見られるようになります:

  • 朝がつらく、なかなか起きられない
  • カフェインや甘いものが手放せない
  • ちょっとしたことでイライラする
  • 集中力が続かない
  • 夕方~夜になると元気が出る
  • 風邪を引きやすく、治りにくい
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■唾液でわかる!副腎ストレスホルモン検査とは?
 当院では、1日のコルチゾール分泌リズムを唾液検査で調べる「副腎ストレスホルモン検査(唾液コルチゾール検査)」を行っています。
 朝・昼・夕・夜の計4回ないしは朝起床30分後などを含めた計6回の唾液を採取し、コルチゾールの日内変動をチェックします。
 この検査でわかることは以下の通りになります:

  • 副腎がしっかりと機能しているか
  • ストレス耐性がどれくらいあるか
  • 慢性疲労やうつ症状の背景に副腎疲労が関わっていないか

 朝からコルチゾールが出ていない場合には起床困難や午前中に倦怠感が強いなどの症状が出たり、夜に低下していくべきコルチゾールが高値のまま維持していると睡眠障害に繋がったりします。

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■検査後のフォローも致します
 検査結果に応じて、その方の生活習慣の見直しや必要に応じたサプリメント・点滴療法をご提案します。

 ◎おすすめサポート例

  • ビタミンB群やD、マグネシウム補給
  • 副腎機能をサポートする可能性のある点滴 →(高濃度ビタミンC点滴やNAD点滴、マイヤーズカクテルなど)
  • 腸内環境改善のサプリメントやアドバイス
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 「5月病かも…」と感じたら、それはあなたの体からのサインかもしれません。
 気合いでは乗り切れない“本当の疲れ”が隠れていることもあります。唾液で簡単に調べられる検査で今の状態を客観的に評価し、対応していくことが改善の近道になることもあります。

 そういった症状でお困りの方は、カウンセリングにてご状況をお聞かせ頂き、今回紹介した検査に加えて栄養解析採血も評価のうえで改善への最適解を一緒に探っていきたいと思いますのでいつでもご相談ください。

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