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頑張りすぎていませんか?副腎疲労という概念を改めて考えてみる-前編

心の健康を保つため | 自然と栄養素の補充

5月というと、新年度を迎えたことで日々の頑張りが蓄積し、心や身体に様々な影響を受けた方が多いのではないでしょうか。そんな中でのゴールデンウイークは皆さんどうお過ごしでしたか?私は山口県の島に帰省しており、デジタルデバイスから離れた時間を過ごしていました。そこには波の音や鳥の鳴き声、蜂の飛ぶ音、子供の遊び声くらいしかない空間でした。

自然の中で心のバランスを保つ

普段から命と関係する自分自身の仕事の意味は何なのだろう?ということをよく考えています。私自身身体と心のバランスを維持するためにも自然に戻る時間を意識的に取るようにしていますが、普段自分が考えている疑問に対する答えは自然のなかにこそあるのかもしれないと改めて感じることができた今回のGWでした。この情報化社会に生きていると、時に周りの状況が激しく変動しその速さに目が回りそうになることがあります。皆さん仕事や家族、友人や社会環境など様々にあり、それらに食らいついて過ごしているうちに本来そこにあるべき自身の存在を感知することができないようなことが多かれ少なかれあるのでは無いかなと思っています。

栄養素からみたうつ病の治療

このGW中に、NHKでサカナクション山口一郎さんのうつ病との戦いのドキュメントが放送されていました。当院でも、そういった方々に対して最適解を出していくためアプローチをしているので色々と考えることがありました。全ての人が持ちうる光と影の部分というか、私自身も山口さんのファンであったため思う事も多くありました。うつ病に対する治療については、標準治療が奏功し人生のバランスを取り戻すことができた方もいらっしゃいます。一方で、一進一退を繰り返しなかなか改善しない方々もおられます。そういった方々が人生の歩みを安心して進めることができるよう、標準治療に根本的なアプローチをどう加えていくことができるのかを考え、当院では”オーソモレキュラー栄養療法”を取り入れています。これは、身体の側面から心を安定させるためのアプローチです。当院でも栄養素の補充で心の安定を感じておられる方が多くいらっしゃいます。それほどまでに、栄養というのは重要でありながらも不足している現代人が多いのが現状です。心のバランスを崩しているとき、同じくして身体も影響を受けている方が多くいらっしゃいます。その一つが“副腎疲労“です。

次回は副腎疲労の概念やアプローチについて少し触れ、我々が生きている自然界と同様、自らが理解できないくらい非常に複雑にできている人間という存在に対して医薬品という単一のアプローチのみで無く、様々なアプローチを加えることで改善や安定を図ることができないかと考えている取り組みについても触れてみたいと思っています。

追伸:このコラムはGW最終日に家族が自宅へと戻っている中、私は九州の病院での仕事に向け逆方向へ移動中の徳山駅にあるスターバックスで書いています。自分が今の仕事をやっている意味を最後には見つけ出したいと思いますが、そのために自然との接点を増やし自然から学ばせてもらい、人間の存在というもの自体をもっと考えていく必要がありそうです。自分自身も壊れないよう自身の身体と心をしっかりと捉え歩みを進めないといけないと改めて考えさせられたGWでした。

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