京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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ビタミンD代謝とサプリメントの必要性および注意点

1.  ビタミンDの生体内役割

①  カルシウム代謝調節と骨形成

②  免疫調節作用•細胞の正常な成長と分化など

①に関して必要なビタミンD血中濃度は30ng/ml前後で長年の大規模臨床試験から世界的コンセンサスが得られています。一方②に関しては50〜70ng/mlと言われていますが、①に比べてしっかりした裏付けがあるわけではありません。ビタミンD血中濃度が50〜70ng/mlの人達が感染症罹患率•癌罹患率•生活習慣病罹患率で最小になるという相関関係があるという意味で因果関係は不明です。

2.  ビタミンD代謝

体内で生成またはサプリメントで投与されるビタミンD3(コレカルシフェロール)→25(OH)D3 (カルシジオール)→1,25(OH)2D3(カルシトリオール)と肝臓と腎臓で変化します。カルシトリオールが生体作用を有する活性型ビタミンDですが、血中半減期が数時間と短いため血中濃度測定ができません。25(OH)D3 (カルシジオール)の血中半減期は数週間と長いのでこれを測定してビタミンD血中濃度としています。

3.  ビタミンDサプリメントと処方薬の違い

①  サプリメントであるコレカルシフェロールを服薬すると肝臓で25(OH)D3 (カルシジオール)に変換されて血中に長く留まるため血中濃度上昇には役立ちますが、ビタミン活性型のカルシトリオールに腎臓で変換されるまでには時間がかかるためカルシウム代謝調節には時間がかかります。これが低カルシウム血症の治療薬として認められていない理由です。

②  処方薬のアルファロールとして知られている1α(OH)D3は服薬後すぐに肝臓で活性型のカルシトリオールに変換されるので低カルシウム血症の治療薬としては最適です。ただし血中半減期が長いカルシジオールには変換されないのでビタミンD血中濃度を上昇させることはできません。

4.  オーソモレキュラー医療におけるビタミンD治療

3.の①②の違いから免疫調節作用•細胞の正常な成長と分化などを目的とするオーソモレキュラー医療ではビタミンD血中濃度を上げるためにサプリメントであるコレカルシフェロールが必要になります。ただし高カルシウム血症や未知の副作用を防ぐ意味で血中濃度を測定して50〜70ng/mlを超えないように注意する必要があります。

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