京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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その不調、もしかすると“食べ物”が関係しているかもしれません。

「最近、疲れが取れない」「なんとなく気分が晴れない」「肌の調子がずっと悪い」「眠りが浅い」           ——こんな不調に心当たりはありませんか?
年齢や生活習慣のせいだと思って放っておきがちですが、実はその原因が、毎日の食事に隠れていることがあります。

多くの方が知っているアレルギーは、食べた直後にじん麻疹や呼吸の苦しさが出る『即時型アレルギー』です。テレビや学校でも耳にすることが多いので、分かりやすい反応といえます。ところが、食べてから数時間から数日後に症状が出る『遅延型フードアレルギー』も存在します。こちらは症状がゆっくり現れるため、なかなか自分では気づきにくく、頭痛や倦怠感、便秘や下痢、集中力の低下など「原因不明の不調」として長く続いてしまうことがあるのです。

ここで大切になるのが、近年注目されている 脳腸相関 という考え方です。腸は「第二の脳」と呼ばれるほど多くの神経細胞を持ち、脳と密接に情報をやり取りしています。腸の調子が悪いと、単にお腹の問題にとどまらず、気分の落ち込みやイライラ、不眠、集中力の低下など、心や脳の働きにまで影響が及ぶことが分かってきました。逆に、腸が元気であれば脳の働きも安定し、気持ちも穏やかになりやすいのです。つまり腸と脳は強く結びついており、まるで二人三脚のようにお互いを支え合っているのです。

遅延型フードアレルギーがあると、腸の粘膜がダメージを受けやすくなり、「リーキーガット(腸もれ)」と呼ばれる状態に傾きます。そうなると、腸から炎症物質や未消化の成分が血液に入り込み、全身をめぐり、結果的に脳にまで悪影響を与えることがあります。これが「食べ物 → 腸 → 脳」というルートで不調が広がる仕組みです。原因が分からずに悩んでいた不調が、実は毎日の食事に潜んでいると知ると驚かれる方も少なくありません。

検査を受けることで、自分に合わない食品を客観的に知ることができます。小麦や乳製品、大豆、卵など、日常的に食べている身近な食材が原因となっていることもあり、思わぬ発見につながることがあります。大切なのは、一度にすべてをやめるのではなく、医師と相談しながら「控える食品」と「代わりにとる食品」を工夫していくことです。例えば、牛乳を控えてアーモンドミルクや豆乳に置き換える、小麦を減らして米粉を使うといった工夫だけでも体調が大きく変わる方がいらっしゃいます。

さらに、腸の回復を助けるためには、栄養バランスのとれた食事やビタミン・ミネラルの補給、発酵食品を取り入れることが役立ちます。加えて、十分な睡眠やストレス対策も忘れてはいけません。腸と脳は自律神経を介してつながっているため、ストレスで腸の調子が悪くなることもあれば、腸の不調がストレスや気分の落ち込みにつながることもあります。生活全体を見直し、少しずつ整えていくことが、脳腸相関を回復させる近道なのです。

「なんとなく続く不調」に悩んでいる方にとって、遅延型フードアレルギー検査は、大切なヒントになります。腸を整えることは、心と体の健康につながります。毎日の食事を見直すだけで、軽やかで心地よい日々が広がっていくかもしれません。

少しでも当てはまるなと思った方は一度検査をお勧めします。検査のご予約は下記リンクからご相談ください。

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