京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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自然に触れる効果

当院も次のステップに進むスタッフがおりますのでこの春人の入れ替わりがあります。次のステップに進んでいくスタッフには次の場所で頑張って欲しいですし、新しく出会うスタッフとはまた協力して当院に来て頂く方々を幸せにしていきたいという風に思っています。別れはつらいものですが、悲しいことや課題に直面した時に、皆様何か決まってすることはございますでしょうか?

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本内容はKBSラジオ「さらピン!キョウト」内コーナー「Dr.村西の健康ライフミーティング」内にて 本院院長・村西寛実がお話しした内容をコラムとして掲載しております。

「さらピン!キョウト」番組サイトhttps://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/sara/

コラム内容のラジオ録音  

▶自然の中に身を置く 

それぞれ色んな人生がおありだとは思いますが、悲しい出来事や困難に直面したことがない方はいらっしゃらないのではないかなと思います。クリニックで多くの患者様と出会い、それぞれの人生を聞かせて頂くことも多くあり、ストレス緩和に関してもお話をすることがあります。ストレスの緩和方法は色々ありますし人それぞれですのでどれが一番良いかという議論に答えを出すことは難しいのですが、すぐにでもできるのは自然の中に身を置くことだと自分自身は考えています。当院にいらっしゃる癌の患者様にも、点滴したり内服薬飲んだり放射線したりだけが治療では無くて自然の中に身を置くことも治療の一つだと捉えてみてくださいと言っています。自身も課題に直面した時には色々と頭で考え策をめぐらしますが、なかなか答えの出るものでは無い。そんな時に私がする行動の一つが「お昼休みに鴨川沿いを歩く」でした。特に何も考えず、ベンチに座ったり歩いたりして遠くに見える雪山とか川の水の流れを眺めてみたり、木の枝に止まっている鳥とか、聞こえてくる風や水、動物の声を聴いたりしていました。それをしたからといって何かが解決するわけではないのですが、少なくとも自分のバランスを保つことには大いに役立ったように感じています。

▶自然の奏でる音と健康増進効果

一日中家でテレビやインターネットをして過ごして終わった1日と自然の中に身を置いて帰宅した1日というのは、感覚的に違うというのは分かるように思います。個人の感覚では無くて医学的な論文でも「自然の音にはどうやら健康増進効果があるようだ」ということが複数報告されていますし、自然の音がストレスやイラつきなどのネガティブな感情の軽減に繋がって、喜びや楽しみといったポジティブな感情を増進するというカナダの先生からのエビデンス力の比較的高い報告もあります。鳥の声は特にストレスや苛立ちの軽減に効果的で、水の音はポジティブな感情の増進に繋がっていることも報告されており、音によって違うことが興味深いです。

▶自然環境の音には血糖値上昇を抑える周波数の音含まれる

自然環境の音にはヒトが聴き取れないような周波数の音がたくさん含まれていますが、一方で街の環境音、CDやデジタルの音声信号にはそうした自然由来の周波数がほとんど含まれないことがすでに確認されています。今回、日本からの研究でこの自然環境の音に含まれている人の耳には聴こえない周波数の音が血糖値の上昇を抑える効果がどうやらありそうだという結果を示しています。人数の多い研究ではありませんのでエビデンスとしては弱いものではありますが、音とか光といったアプローチが治療や健康維持に有効である可能性を一つ示したものだと捉えていまして、従来の物質主義的な医療(薬物療法や外科治療など)では解決していくことが難しい部分を補っていくものだと考えられるのではないかなと思います。

▶自然の中でリフレッシュ

この春から小学校一年生になるお子様の中には、3月上旬あたりから精神的に不安定になる方もいらっしゃいます。大人でも不安定になるので子供なら尚更不安定になる傾向にあると思います。やはり意識的に自然の中に連れ出すことが良いかもしれません。暖かい季節になってきますのでぜひ心と身体の健康のためにも自然の中に出て欲しいと思います。

◆カラダに良いとされる食材『いちご』

2月くらいから出て来はじめて、いちご狩りなど行かれた方もいらっしゃるかもしれません。燃料費などの高騰で今シーズンは価格が上がっている印象が強いですがイチゴは非常にビタミンCが豊富な食材ですので食後のデザートなどに良いと思います。日差しが強い日々も今後、待っていますのでぜひ食材からビタミンCは補充しておいて欲しいと思います。

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