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NMNでミトコンドリアを活性

ご自身のカラダとココロが向かっているのは、ポジティブでプラスの方向でしょうか。それともネガティブでマイナスの方向でしょうか。もしくは考える暇もなく日々忙しくされていますでしょうか。カラダやココロの調子は日によって違うと思いますが、その方向がネガティブであると感じているならば、そこに何らかのアプローチをされることをお勧めします。なぜならば、「人生にとって健康は目的ではない、しかし最初の条件なのである」だからです。(引用:武者小路実篤,『人生論』岩波新書)

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本内容はKBSラジオ「ま~ぶる 竹内弘一のズキューン」内コーナー「Dr.村西の健康ランチミーティング」内にて本院院長・村西寛実がお話しした内容をコラムとして掲載しております。

「ま~ぶる 竹内弘一のズキューン」番組サイト

https://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/take/

コラム内容のラジオ録音

◆前向きに歳を重ねるために

前回のラジオでもご紹介した、酸化ストレスを軽減させておくことやエネルギーの生産工場である細胞小器官のミトコンドリアを元気にしておくことは健康で前向きに歳を重ねるうえでとても重要です。そのためにできる身近ですぐにでもできることは定期的に適度な運動をすること、食事から摂取する栄養素を見直すことです。また、最近では脳腸相関と言いまして腸内環境と脳環境とが密接に関係しているということも分かってきています。腸内細菌叢を調整すること(いわゆる腸活)が、メンタルや自律神経の調整にも寄与すると報告されてきています。

◆NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)

NMNとは最近、話題となっている成分です。ビタミン類の一種で、細胞小器官であるミトコンドリアの活性を上げサーチュイン遺伝子という長寿遺伝子を活性化すると報告されています。(「ライフスパン」というベストセラー本のなかでも触れられている)。現段階での科学的なデータとしてはそのほとんどが動物実験のものですが、海外を含めた複数の大学や医療機関においてヒトの臨床研究が進んでいます。実際にフレイルといわれる虚弱状態の患者様が半年間NMNのサプリメントを内服することで、筋力や歩行持続距離が改善傾向となったというデータや運動中の脂肪燃焼効率を高めるなどのデータが少しずつですが出てきています。こういった研究も進歩しておりいずれは国内においてNMNサプリメントが社会実装される日も近いのかもしれません。

◆NMNを含む食材『ブロッコリー』

野菜の王様とも言われますが、酸化ストレスに対抗する、ビタミンCやビタミンEが豊富に含まれています。それだけではなく食物繊維やβカロテン、少量ではありますがNMNも含まれています。塩ゆでも美味しいですがビタミン類が水に出てしまうため調理方法は蒸し焼きをお勧めしています。我が家ではオリーブオイルを使った蒸し焼きをしていますし、食感が苦手な方は茎の部分も含めミキサーにかけてポタージュにされるのも良いかと思います。

尚、「Dr.村西の健康ランチミーティング」は4月の番組改変に伴い、新番組「さらピン!キョウト」内のコーナーとして「Dr.村西の健康ライフミーティング」としてリニューアル予定です。ご期待ください。

KBSラジオ 第二・第四火曜日16:10頃~放送予定

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