京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

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お知らせ

春の体調不良はなぜ起こる?医学的視点から

 春は寒暖差·気圧変動·日照時間の変化によって自律神経のバランスが崩れやすい季節とされます。その結果、「春バテ」とも呼ばれるだるさや頭痛、めまい、不眠などのいわゆる不定愁訴ということで片付けられるような、様々な症状が現れてきますので注意が必要です。

 春に自律神経が乱れるメカニズムとして、医学的に以下のように考えられています。
①気温変動による交感神経の過活動
→ 気温差が大きいことから、体温調節のために交感神経が優位となって疲労が蓄積しやすくなります。

②気圧の変化による内耳の影響
→ 気圧の低下は内耳の圧受容器に作用し、めまいや頭痛の原因となります。

③日照時間の変化とセロトニンの影響
→ 春は日照時間が急激に変化することによってセロトニン(精神の安定に関与しているホルモン)の分泌リズムが乱れやすくなります。その結果として、不安感や睡眠障害が出現しやすくなります。

 そこで春バテを防ぐための医学的対策として、様々なアプローチが考えられます。
①体内時計の調整のために起床時に日光を浴びましょう。
②適度な運動を継続的に実施しましょう(血流と副交感神経の活性化)。
③食事で自律神経をサポートしてあげましょう(当院では栄養解析の採血を実施して計測しています)。

 このようなことが対策として候補に挙がってくるかと思います。
 当院での栄養解析採血においては、ビタミンB群の不足状態に陥っている現代人は非常に多い傾向にあると言えます。
先述のセロトニンや睡眠に関係するメラトニン、心の安定に重要なGABAなどこの辺りの生成には全てビタミンB群が関与しているため、特にこの時期注意しておくべきと言えるかと思います。
 春の体調不良は自律神経の乱れによるもので、各個人の生活環境や職場環境、人間関係に加えて気温差·気圧·日照時間の影響を受けています。
 医学的には、「起床時に日光を浴びること」「適度な運動をしていくこと」「栄養バランスを意識すること」の3点が有効な対策とされており、日常生活の工夫で予防や改善が期待できます。

 この春、科学的なアプローチでぜひ「春バテ」対策をしてみてください!
ご自身の現在の状態が知りたい場合は当院の「栄養解析検査(採血)」をお受け頂き、現状を知ったうえでアプローチの方向性を立てていくことをお勧めします。

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