京都御池メディカルクリニック[予防医療、検査、がん治療]

TOP > 検査 > CTC(血中循環がん細胞)検査

検査CTC(血中循環がん細胞)検査

血液中に循環している循環がん細胞(CTC)と循環がん幹細胞(CSC)を
検出することで、がんの超早期発見や再発、治療の予後の検知などを行います。

検査対象:血中循環がん細胞血中循環がん幹細胞

CTC(血中循環腫瘍細胞)検査とは?

腫瘍が1.5~2㎜の大きさになると血液中にがん細胞が放出されることが分かっており血液中を循環しているがん細胞のことをCTC(血液循環腫瘍細胞)と呼びます。 CTC検査は血液中を循環しているがん細胞を直接検出する方法です。

CTCとがんの予後との関連性

CTCが多い患者様は理論上、転移や再発のリスクが高くなると予測されますが、事実論文においても複数の報告があり、特に乳がん・大腸がん・前立腺がんに関してはCTCと生命予後との関連が報告されています1)-5)。

CTCの検査方法

採血にて約20㎖の血液を取ります。

CTC検査の種類

当院ではRGCC社もしくは日本遺伝子研究所におけるCTC検査を実施しております。それぞれの検査に特徴があり、検査費用も異なるため2つをご提案し検査選択をしております。

① RGCC社のCTC検査

当院で採血後、海外のラボに血液の検体を送り検査を行うため結果が出るのに1か月程度かかります。下記の項目について解析を行います。

  • CTCの数
  • がん関連遺伝子解析、治療の抵抗性
  • 抗がん剤・天然成分の感受性
  • 分子標的剤・温熱療法(ハイパーサーミア)の反応性  など

治療開始前の方から治療後で今後の予防を図っていく方まで多くのがん患者様における治療の方向付けに利用できると考えています。一度検査をお受けいただき、治療が進んだのち3~6か月後を目途にCTCの数を含め追跡していくことで現在行っている治療の効果判定や治療方針の変更などに繋がるためお勧めしています。

検査項目

●オンコトレース
CTCの数や遺伝子変化などを検出する。主に2回目以降の追跡のためや、あるいはがん既往歴のない患者様のCTC検出のために実施しています。
●オンコノミクスプラス
CTCの数や遺伝子変化など以外に抗がん剤や天然成分に対する感受性試験結果などを示す。今後がん治療をお受けいただく方や、治療方針の決定のため、再発予防医療として実施していく際の初回検査としてオンコトレースに併用して用います。
初回の方はオンコトレース+オンコノミクスプラスをご提案し、その後の経過フォローの際にはオンコトレースのみのご提案をしています。

② 日本遺伝子研究所のCTC検査

当院にて採血を行い、国内のラボに血液の検体を送り検査します。結果が出るのに1~2週間程度かかります。この検査ではCTCの数のみならず、type-1、type-2の亜型、type-2とがん細胞の転移能を分類しており(簡単に言いますと血中循環腫瘍細胞の顔つきが悪い顔をしているのか、悪くないのかといったイメージ)そのリスク評価を行います。また、Cf-DNAと呼ばれるCTCだけでなくがん細胞から出るDNAの断片の解析も行います。

CTCをお勧めしている患者様

  • これから標準治療(抗がん剤、放射線治療)をお受けになる予定の患者様
  • 標準治療後の再発予防を目的とされる患者様
  • がん「未病状態」への予防医療をご希望される方

CTC検査は現在、PET-CTで検出することの出来ない1~2㎜のがんに関しても検出可能でCTCの数に応じて未病に対する予防医療として酸化ストレスを軽減する様々なアプローチをご提案しています。

(参考文献)

1. J Oncol. 2010;2010:617421. PMID: 20016752
2. PLoS One. 2013 Jun 27;8(6):e67148. PMID: 23826219
3. N Engl J Med. 2004 Aug 19;351(8):781-91. PMID: 15317891
4. Recent Results Cancer Res. 2020;215:127-145 PMID: 31605227
5. J Clin Med. 2021 Feb 10;10(4):684. PMID: 33578862

検査の流れ(当院での治療は通院してお受けいただいております)

STEP-1 カウンセリング・問診医師が状態を診断し、治療の内容について詳しくご説明致します。

STEP-2 検査実施検査のために、約20ml採血いたします。

STEP-3 結果説明当院へ検査結果が到着次第、医師より結果をご説明致します。
結果によっては、追加の検査や定期的な経過観察などをご提案いたします。

TOP