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がん治療・再発予防ウクライン点滴

ウクライン点滴とは?

クサノオウの特別な抽出液を主体とするウクラインは 様々な癌の治療に用いられます。
ウクライン点滴は、天然の植物由来の成分を投与する療法です。この天然成分由来の薬剤は、がんにしか影響を与えないため、健康な身体にはダメージは与えずに治療することができるとされています。ウクラインの大きな特徴の一つは、他のがん治療と比べ正常な細胞に対するダメージが少ないことです。ウクラインは投与後すみやかに腫瘍組織に蓄積しがん細胞にダメージを与えます。

歴史的な背景

Chelidonium majus L.は日本では「クサノオウ」と呼ばれているケシ科クサノオウ属の植物です 茎や草を切ると橙黄色の乳液が出ます。この乳液にはアルカロイドが含まれ、鎮痛作用などがあり、世界中で薬草として利用されています。漢方では「発屈菜」と呼ばれ、止痛・止咳・解毒の効能があり、胃痛や黄疸、皮膚疾患などに用いられています。民間療法では、湿疹やイボに、生の汁を塗布したり煎じ液で洗浄する治療が行われています。

現在分かっているメカニズム

  • 注射にて投与するとすみやかに腫瘍組織に蓄積します。がん細胞に蓄積しアポトーシス(細胞死)を引き起こしますが、正常細胞にはほとんど蓄積しないためその副作用は軽減されます。
  • 血管新生阻害作用があり、腫瘍の増大を抑えます。
  • キラーT細胞やナチュラルキラー細胞を活性化し癌に対する免疫力を増強します。
  • 毒性を示す濃度と有効濃度との比率(治療指数)は1250であり、極めて安全性が高いことが示されています。正常細胞に対してUKRAINはほとんどダメージを起こさず、正常細胞に毒性を示す濃度の数百分の1の濃度で癌細胞を殺すことができます。通常の抗がん剤の治療指数は1.4~1.8と言われています。

(https://www.ukrain.ua/present/ukrain.htmlから引用)

治療の流れ

ウクラインは静脈注射にて投与されます。ウクラインは静脈注射後、すみやかに腫瘍細胞に集まり免疫システムにも影響を及ぼします。1回の投与量は5~20mgであり腫瘍の大きさや増殖スピード、腫瘍の広がりやその他お身体の状況を総合的に判断し量を決定します。少量(5mg)の投与では免疫増強作用が期待でき、量を多く(10~20㎎)していくとさらに癌細胞を殺傷する作用が期待出来ます。
◎通常、週2回を5週繰り返し、1~2週間休んでさらに繰り返します。

この癌治療が適している方

前立腺がん、結腸・直腸がん、乳がん、膀胱がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がん、口腔がん、小細胞性肺がん、非小細胞性肺がん、後頚部がん、精巣がん、様々な肉腫、悪性黒色腫、悪性リンパ種など

副作用

重篤な副作用はほとんどありません。点滴が皮下に漏れても、他の抗がん剤のような炎症や壊死はほぼ起こりません。稀に点滴後に嘔気、全身倦怠感、発熱、腫瘍痛が生じることがありますがこのような症状は腫瘍の壊死に伴う反応であると言われています。

禁忌

  • 妊娠中や高熱がある時は使用出来ません。
  • 脳腫瘍や脳転移の場合は、腫瘍の腫脹による脳圧亢進のリスクに十分に注意しなければならないので脳圧亢進に対処できる医療機関で入院している場合しか投与は出来ません。
  • 副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤はウクラインの免疫増強作用を妨げるので医師と相談のうえ治療の決定をします。
  • 骨格筋量や脂肪組織の消耗が激しい末期のがん患者さんには効果がほとんど期待できないためお勧めしておりません。

(参考文献)

1. BMC Cancer. 2005 Jul 1;5:69.
2. Drugs Exp Clin Res. 1992;18 Suppl:51-4.
3. Drugs Exp Clin Res. 1996;22(3-5):243-5
4. Langenbecks Arch Surg. 2002 Jun;387(2):84-9.
5. Drugs Exp Clin Res. 2000;26(5-6):249-52.

未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示

本治療に用いるウクライン製剤は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

国内の承認医薬品等の有無の明示

本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。

治療の流れ

STEP-1 カウンセリング医師が状態を診断し、治療の内容について詳しくご説明致します。

STEP-2 点滴1回30分~60分程度の点滴です。
※点滴量やお身体の状態により点滴時間は異なります
※点滴量、治療頻度や回数については医師とご相談いただいております

STEP-3 治療効果の評価1セット治療の終了後に、治療効果を評価します。
また、検査の結果等参考にその後継続可能な治療を検討致します。

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