がん治療・再発予防グルタチオン点滴
グルタチオンとは?
人間の体内で広く分布するペプチドという化合物で、グルタミン、グリシン、システインなどの3つのアミノ酸で構成されており強力な抗酸化作用を持ち合わせています。パーキンソン病の治療効果をはじめ、解毒作用や肝機能改善、美白効果があり、医療現場で広く使用されている安全な成分です。
がん治療としてのグルタチオン
グルタチオンの働きは種々ありますが、抗酸化に大きな役割を果たしています。グルタチオンの主な働きは生体恒常性の維持、細胞内還元、過酸化水素の還元(無毒化)、酸化型アスコルビン酸の還元、薬物・異物の解毒作用など様々あり、それらの働きを利用し抗がん剤治療や放射線治療に伴う毒性および副作用を軽減する目的でがん治療に併用しています。αリポ酸点滴と同じく高濃度ビタミンC点滴との併用による相乗効果を狙い、併用をお勧めしています。
アンチエイジングでのグルタチオン
グルタチオンはメラニン色素生成を抑制するため「美肌」「美白」に対する効果が言われており、シミや肝斑の改善、予防などエイジングケアにも効果が期待できます。また、抗アレルギー作用により、湿疹、じんま疹、皮膚炎や皮膚疾患などのアレルギー疾患等にも効果を期待し使用しております。
副作用
副作用が非常に少ない、安全性の高い医薬品ですが稀に頭痛と吐気・嘔吐を訴えることがあります。この反応は一過性であり、投与を中止することでほとんどの場合には速やかに改善します。
対象疾患
パーキンソン病 抗がん剤による神経障害 多発性硬化症 線維筋痛症 気管支喘息 アレルギー 慢性肝疾患 閉塞性動脈硬化症 慢性疲労症候群 レビー小体型認知症など
未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
本治療に用いるグルタチオン製剤は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。
国内の承認医薬品等の有無の明示
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。
(参考文献)
1. 点滴療法研究会(https://www.iv-therapy.org/medical/info06/)
2. Exp Ther Med. 2021 Feb; 21(2): 125. PMID: 33376507
3. Oxid Med Cell Longev. 2013; 2013: 972913. PMID: 23766865
4. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2017; 10: 147–153. PMID: 28490897
5. Curr Drug Metab. 2015;16(7):560-71. PMID: 26467067
治療の流れ(当院での治療は通院してお受けいただいております)
STEP-1 カウンセリング・問診医師が状態を診断し、治療の内容について詳しくご説明致します。
STEP-2 グルタチオン点滴1回30分~60分程度の点滴です。
※点滴量やお身体の状態により点滴時間は異なります
※点滴量、治療頻度や回数については医師とご相談いただいております
STEP-3 治療効果の評価1セット治療の終了後に、治療効果を評価します。
また、検査の結果等参考にその後継続可能な治療を検討致します。