アンチエイジングαリポ酸点滴
α-リポ酸(アルファリポ酸)とは?
脂肪酸の一種で細胞におけるエネルギー産生工場であるミトコンドリアにおいてエネルギー産生を向上することで代謝効率を高めます。また、コエンザイムQ10、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンと同じく抗酸化作用を有しており、消費されたビタミンCやグルタチオンなどを再活性化させ効果を高める役割(リサイクル効果)も果たしています。その抗酸化力はビタミンCやビタミンEの400倍とされています。α-リポ酸は様々な食品から摂取でき人間の体内でも生成されてはいますがその量は非常に少量です。α-リポ酸は年齢の上昇に応じて低下傾向となることが知られており、結果として代謝効率は落ちエネルギー不足の状態となります。
α-リポ酸の抗酸化力
α-リポ酸は、生活習慣病や癌、老化の原因となる活性酸素の蓄積(酸化ストレス)を軽減し細胞の酸化を防ぐ効果を持ち合わせています。その結果、さまざまな生活習慣病など様々な疾患の予防となる可能性がある(広義のアンチエイジング)だけでなく、肌を若く保つことやダイエットなど美容面でも期待できると考えられている成分の一つになります。
α-リポ酸の解毒作用(デトックス)
α-リポ酸は重金属をキレート(包み込んで体外に出す働き)し解毒する作用があるとされています。日常生活のなかで日々日々取り込んでおり体内に蓄積されていく水銀・ヒ素などの有害重金属を排泄する作用を有しています。α-リポ酸はそういった有害重金属を体外へ排出させる働きがあり、様々な体調不良の改善や慢性疲労の改善に繋がると考えられています。
酸化ストレスと疾患予防
上記のように病気に罹患する前の段階でのアプローチの一つとして活性酸素が蓄積した状態である’酸化ストレス’をいかに軽減していくかが非常に重要であると考えられています。抗酸化作用のある食品の摂取や生活習慣の改善に加え、当院では抗酸化作用のある点滴メニューのご提案をしておりその一つがこのαリポ酸点滴になります。
お勧めしている患者様
・広義のアンチエイジング(疾患予防)を目指しておられる方
・癌治療中の患者様:抗がん効果(高濃度ビタミンC点滴との併用をお勧めしています)や放射線障害からの保護のため
・メタボリック症候群の対策、体脂肪の増加を抑える効果(痩身効果)
・保険診療機関での精査でも有意な異常所見を認められないにも関わらず不定愁訴を抱えておられる方・慢性疲労(慢性疲労症候群)の改善目的
(日本老化制御研究所より引用: https://www.jaica.com/guidance_oxidative_stress/)
治療の流れ(当院での治療は通院してお受けいただいております)
STEP-1 カウンセリング・問診医師が状態を診断し、治療の内容について詳しくご説明致します。
STEP-2 点滴1回30分程度の点滴です。
※点滴量やお身体の状態により点滴時間は異なります
※点滴量、治療頻度や回数については医師とご相談いただいております
STEP-3 治療効果の評価1セット治療の終了後に、治療効果を評価します。
また、検査の結果等参考にその後継続可能な治療を検討致します。
リスク・副作用
想定されうる副作用
・穿刺部位の痛みや灼熱感、血管痛・低血糖症状(冷汗、寒さ、震え、動悸など)
・アナフィラキシー様症状
・発赤、発疹、掻痒感
・吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、倦怠感など
上記の報告があるものの発生頻度としては極めて稀です。これまでに重篤な副作用の報告はございません。
未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
本治療に用いる製剤は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。 院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。 日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。
国内の承認医薬品等の有無の明示
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示
Michael Vigil, et al; Glob Adv Health Med. 2014 Jan; 3(1): 25–27.
Scott Bartkoski, et al; Am Fam Physician. 2016;93(9):786
Gerritje S. Mijnhout, et al; International Journal of Endocrinology Volume 2012, Article ID 456279, 8